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ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです ◆第3話◆

31 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 03:56:30 ID:13/3WS560
◆第3話◆

XX24年 Q月

ξ゚⊿゚)ξ「ただいまー」
  _
( ゚∀゚)「お、お帰りハニー」


ジョルジュとは、二ヶ月前から付き合い始めた。

同じ職場の同僚で、同い年ということもあり前から仲は良かったのだが、その友達関係はジョルジュからの告白により恋人関係へと発展した。

まぁ何の障害もない、平坦な道のりだった。
出会いといいこの発展の仕方といい、誰にも邪魔されることなく、拗れる要素もなくたどり着いた。

友達でいる期間が長く、同じ職場にいるものだから当然の如く喧嘩もしたし泣かし泣かされたこともあった。

既にそこそこの苦楽を共にした二人の間に、今更色気のある空気が流れにくいというのは、付き合い始めてからの小さな悩みの種ではあったが、お互いが幸せだと思ってる。それは確かだった。

32 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:00:16 ID:13/3WS560
だからこうして仕事の休み前日など週に一回は、お互いの家に遊びに行くのが通例で、今日はジョルジュがツンの部屋に来る日のようだ。


( ゚∀゚)「買い物してきたの?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。お腹空いちゃったからマ●クとファ●キンとフレッシュ●ス」

( ゚∀゚)「おまwwwwダーリン呼んどいて何そのものぐさwwww」


それなりには一人暮らしの経験が長いツンも、料理が全くできないわけではない。それはジョルジュも知っている。

でも、ひとたび面倒臭いと思えば容赦なく手を抜く。

そんな飾らなさも、二人にとっては居心地が良いようだ。

34 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:03:03 ID:13/3WS560
( ゚∀゚)「うはwwwwポテトだらけwwwwってかなんで各店舗でポテト調達しやがったwwwww」

ξ゚⊿゚)ξ「ご一緒に~って言われると断れなくて」

( ゚∀゚)「嘘つけwwwww容赦なくNoと言える日本人のくせにwwwww」


そんな色気のなさも、二人らしいと言えば二人らしい。



そもそも二人はあまり『カップルらしさ』というものを意識したことがない。

一緒にいるのが自然で当たり前だとお互いが思える距離感に縮まった成り行きはあったが、それに任せただけなるべくしてこうなったとも言える。

35 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:05:36 ID:13/3WS560
( ゚∀゚)「まぁ不思議っちゃ不思議な気もするけどなー」

ξ゚⊿゚)ξ「?何が?」


( ゚∀゚)「いや、こう言っちゃなんだが俺ら仕事が絡むとあんまり相性良くねぇっつーか…」

ξ゚⊿゚)ξ「あぁ…うん、まぁそうだね」


( ゚∀゚)「だろ?しょっちゅう喧嘩してたしなw」

ξ゚⊿゚)ξ「仕事ってやっぱり性格反映されるからねー」


( ゚∀゚)「嫌なこといっぱい言ったし言われたし、お互いの悪いところも散々見てきたはずなのに…」

ξ゚⊿゚)ξ「だからじゃない?」


( ゚∀゚)「?」

36 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:06:58 ID:13/3WS560
ξ゚⊿゚)ξ「付き合う前に、良くも悪くもお互いのことをよく知った上で、それでも一緒にいたいからじゃない」





今更格好などどうでもいいのだ。

好きで一緒にいるという事実がブレない限りは。


それをツンが面と向かってはっきり言った時、初めてキスをした。

付き合い始めてから三週間後のことだった。

37 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:09:10 ID:13/3WS560
今でこそジョルジュが初めての彼氏というわけではないが、小学生時分、ほとんど病院に篭りきりだったツンは、その頃ほとんどの同級生が経験してる『初恋』というものに目覚めたのが遅かった。

ある程度物心ついてから、あまつさえ同級生よりも人間を見る目に長けたツンは、ひとたび好きだと思った人への純粋でまっすぐな気持ちがブレることはまずあり得なかった。

しかしそれを素直に口に出せるかそうでないかはまた別の話で、学生時代は言いたいことも言いたいように伝えられず相手を傷つけたこともあった。

そんなこんなを経て、人並みの恋愛ができるようになったのだ。


今でももちろん欠点がないとは言えない。

基本的には真面目だが空回ることも多々あり、まっすぐさゆえの空気の読めなさは、仕事に反映されると仇となる時もある。

サバサバした物言いがなんだか冷たく感じたこともあるし、女性にしては少々だらしないとも思う。






でも、それでも一緒にいたいならしょうがないじゃないか。


そして相手も同じ気持ちでいてくれてるのだから―――。

38 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:11:17 ID:13/3WS560
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( ´∀`)フヤ~スピー

ξ゚⊿゚)ξ「……」


いつの間にかジョルジュが先に寝てた。

買い物ついでに、一緒に観ようと思ってた映画もたくさん借りてお酒も用意してたけど



 _
( -∀-)クカー

ξ゚⊿゚)ξσ


         _
プニプニσ))~∀~)ムガー

ξ゚⊿゚)ξ「………」




ξ*゚⊿゚)ξ


…まぁ、いいか。
今週はなかなかハードだったみたいだし、まだ時間はいっぱいある。

39 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:12:40 ID:13/3WS560
ξ*-⊿-)ξ( *∀*)グー


眠るジョルジュに寄り添いながら、なんとなく明日は晴れるといいな…と思った。



.

40 ◆7mt.DZ.sYo:2013/08/13(火) 04:14:11 ID:13/3WS560
そしてその日の夜は


εΞΞΞ从 ^∀从ノシ

ζ(^∀^*ζΞΞΞ3


懐かしの学び舎、小学校のグラウンドで


ξ゚⊿゚)ξ「………」

ξ*゚ー゚)ξ


ただただ駆け回り戯れる少女二人の笑い声が響き渡る夢にまどろみ、ジョルジュと過ごしたかった時間が少しだけ満たされたような気がした。


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